おのが意思で

久しぶりにバイクでそこそこの距離を走った。片道約20kmである。だんだん希少価値を増している大型書店まで走った。ちなみに私は、書店は本だけ置いてあれば満足である。カフェスペースなど無理に設けなくてかまわない。たまにイベントやセミナーは開いてほしい。そして、店内にカフェの類いはいらないと言ったが、書店近くに喫茶店があれば最高である。

道すがら夏が近づいているのを実感した。バイクのエンジンから熱の波動がやってくる。4気筒はこうも熱いものか。渋滞にあたると上からの日差しとあいまって、なかなかのグリル状態である。いずれにせよ、真夏が来ても乗るだろう。風さえくればなんとかなる。そういうものである。

書店は、県内ではそこそこの繁華街にある。平日のせいか溢れるというほどではないが、街に人は戻ってきている。依然、マスク姿が目立つ。まだウィズコロナである。

来週から職場に復帰する。介護休暇はそろそろ終わりである。今、とりわけ私の脳裏に刻まれた光景がある。それは報道を通して目撃した。数日前米国で、警官の行き過ぎた行為により、黒人男性が死亡した。コロナ禍のなかで暴動に発展している。

たいへんな事態だが、希望はなくなっていない。とある警官隊が次々に片膝をついて、犠牲者への哀悼を示したからである。そこに組織のなにやかやというものは介在していない。おのが意思にもとづいての行動であろう。大切なことを教えられたように思う。

かなり余談になるかもしれないが、米国に投資しようと考えている。