こんにちはhachiです☺︎
シリーズ「絵本をギフトに」では、各年齢の発達、発達に合った絵本の紹介をしています🌈
一方で、年齢に囚われず、絵本は大人にこそ読んでほしい。癒し効果、哲学書など、可能性は無限大です。絵本のある暮らしをしてみませんか?
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目次
4歳の世界…できない自分に自信をなくす
比べる力がついてくることで、友だちと比べて「できない自分」に自信をなくす時期。しかし、仲間に背中を押されて、頑張る時期でもあります。
言葉の完成期でもあり、自分のことを羅列するだけでなく、思いをのせて相手に伝えようとします。色んなことが分かってきたからこそ、葛藤があるのです。
どんくまさん そらをとぶ
絵:柿本幸造 文:蔵冨千鶴子 案:武市八十雄 発行所:至光社
ドンくまさんは山暮らし。昼寝が得意な呑気者。寂しくなると山を出て、町にも海にも行きました。バッタみたいに飛びたくなったどんくまさんは、飛行機を作ることに・・・
始まりの言葉。まるで歌のような、リズム感が好き。一気にお話の世界に引き込まれます。どんくまさんが何度も失敗しながらも、飛行機を作っていく姿がステキ。
しずくのぼうけん
作:マリア・テルリコフスカ 訳:うちだりさこ
絵:ボブダン・ブテンコ 発行所:福音館書店
ある水曜日のことだった。バケツから水が、ひとしずく旅に出た。クリーニング屋さん→お医者さん→水溜り→水蒸気→雲の上→地面の隙間→氷→川→水道管→洗濯機→洗濯物→氷柱→野原
リズム感のある文章で、ボリュームがありますが、子どもたちは夢中で読みます。科学の一歩。興味が知識になる絵本です。
そらまめくんのベット
作・絵:中屋美和 発行所:福音館書店
そらまめくんの宝物は、ふわふわで、やわらかいベッド。だからだれにも貸してあげない!ある日、そのだいじなベッドが突然無くなってしまいます。 やっと見つけたベッドには、うずらがたまごを生んで温めていたのです・・・
大事なものを人に貸したくない・・・葛藤する気持ちが描かれています。最後は、言われたから貸すのではなく、自分で葛藤を乗り越えたところがステキ。成長の第一歩。
しょうぼうじどうしゃ じぷた
作:渡辺茂男 絵:山本忠敬 発行所:福音館書店
大きくてかっこいいはしご車ののっぽくん。ポンプ車のぱんぷくん。救急車のいちもくさんは大人気。じぷたはジープを改良した車体。自分はちっぽけだと思いましたが、ある日山火事が発生!細い山道でも平気なじぷたは、大活躍をするのでした。
いつも注目される同僚と自分を比べて、自信を失っていたじぷた。しかし、他人との比較ではなく、自分にしかできないことがあることを教えてくれます。また、車体が本物と同じように緻密に描かれているところも魅力です。
おわりに
比べる力、言葉の力が伸びてきたからこそ葛藤する4歳の時期。大きな節目の年。時には自信をなくすときもあるけれど、その中で学んだことは糧となる。大人にとっても、心に響く絵本ではないでしょうか?☺︎
かえりみると、4歳ごろの自分は確かに友だちと比べて劣等感みたいなものを抱き始めていたように思います。どんくまさん、好きになれそうです。
コメントありがとうございます☺️✨
葛藤が出てくる時期ですが、その節目を乗り越えると、すごく成長する時でもあります。
気に入って貰えて嬉しいです✨