こんにちはhachiです☺︎
シリーズ「絵本をギフトに」では、各年齢の発達、発達に合った絵本の紹介をしています🌈
一方で、年齢に囚われず、絵本は大人にこそ読んでほしい。癒し効果、哲学書など、可能性は無限大。絵本のある暮らしは人生を豊かにしてくれます☺︎
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目次
5歳の世界…「真ん中」と「時間軸」をとらえる
5歳を過ぎると、「ここ」という基点が明確になり、真ん中がわかるようになります。(年長が劇をできるのは、お互いの位置関係がわかるから)
また、「今」を基点に昨日・今日・明日がわかるようになる。
このような空間と時間がわかることで、物語の理解が進んでいきます。
たつのこたろう
出版所:講談社 文:松谷みよ子 絵:朝倉摂
たつのこたろうが主人公。ある日、親友のあやが赤鬼に拐われ、死んだはずの母が生きていることを知り、1人で旅に出る物語。赤鬼があやをさらった理由は、自分の太鼓の音は誰も聞いてくれない、赤鬼は笛が上手なあやが羨ましかったからでした。
他人と自分を比べて、羨ましいと思う。誰しも、持っている感情です。この絵本はつい、主人公の強さ、たくましさなどに注目しがちですが、他の登場人物から学ぶことも多くある。人の本質を教えてくれます。
ないた あかおに
文:浜田慶介 絵:池田龍雄 発行所:偕成社
優しい赤鬼は、村の人たちと仲良くなりたかった。しかし、村人は怖がります…そんなとき、友だちの青鬼が悪者になってくれたおかげで、赤鬼は村人と仲良くなれましたが、青鬼はもうどこかへ行ってしまったのでした。
青鬼が残した手紙が心を打ちます。青鬼は優しい、でもその優しさは赤鬼を幸せにしたのかな?夢を叶えたけど、大事な友だちを失った赤鬼。色んな人の思い、感情を知ることができる絵本です。
スイミー
作:レオレオニ 訳:谷川俊太郎
ちいさな赤い魚たちの中で、1匹だけ真っ黒のスイミー。ある日、マグロに仲間が飲み込まれ、ひとりぼっちに。怖くて寂しいスイミー…でも海の素晴らしいものに出会い、元気を取り戻し、新しい仲間と力を合わせて、大きな魚を追い出します。
スイミーが仲間をなくして、一人ぼっちになる場面。スイミーは一人になったからこそ、世界の美しさに気がつくようになります。そして、仲間と出会い、困難を乗り越える。似た境遇の人は少なくないのではないでしょうか…?
おおきくなるっていうことは
文:中川ひろたか 絵:村上康成 発行社:童心社
大きくなるっていうことは、洋服が小さくなるってこと。面白いことがどんどん見つけられるってこと。ちいさな人に優しくなれるってこと・・・
保育園で一番大きい5歳さん。「大きくなった」をどうイメージしているのでしょうね。自分の中の大きくなった嬉しさを大切に、小学校へ繋ぎたいです。
おわりに
空間と時間軸が分かるからこそ、ストーリーを楽しめる。発達に合った絵本を贈る意味を感じます。また、人間の発達には「節目」がある。節目をくぐることが、成長に繋がることを子どもたちが教えてくれました。
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