絵本「10人のゆかいなひっこし」から学ぶ 〜数学の土台〜

こんにちは、hachiです☺︎コロナが猛威をふるっていますね。私の園でも対策会議を重ねています。子どもたちを守れますように・・・

今回は、安野光雅さんの絵本。安野さんは、画家、絵本作家、エッセイスト。数学など論理の世界に強い作家さんです。

絵本「10人のゆかいなひっこし」

作者 安野光雅

まずこの本を、おしまいまで読んでください。このページの子どもたちの上に、ひとつづつおはじきを置いて、そのおはじきを数えてみて下さい。おはじきはいくつありましたか?子どもは何人ですか?子どもたちの名前はまだないので、付けてみて下さい。

左のおうちに「10人」の女の子

窓が開いているページをめくると・・・

右のおうちは「0人」

左のおうちに「3人」の女の子

右のおうちに「7人」の女の子

*このように文字のない絵が交互に22ページ続いています

数学の土台

この絵本には数式や文字はありません。子どもが視覚的に学んでいくのです。小学校に入るまでに10までの数が数えられることが良いとされています。1・2・3・・・の数の順序や、数や文字が表す大きさの関係を、感覚的に理解することが大切です。

9歳の節

人生には様々な節目があり、その中の一つが小学校4年生の「9歳の節」「割り算」を習う年です。この「割り算」で学力の差ができる。りんごを半分に切ったら「2分の1」になりますが、この概念が理解できず「りんごが2つになった」と考えてしまう子が多くなっているそうです。

これは想像力が乏しいことが影響していると言われています。主にメディア漬けの子が危惧される。小学校前までに、たっぷり変化する素材(砂、粘土など)で遊んだり、ごっこ遊びの中で「りんご一個どうぞ〜」など友達とイメージを共有することで想像力が育まれていきます。今の時期しかできない経験は将来の学力につながっています。

この絵本を通して

「教えよう!」という思いは必要ないと思いました。子どもがこの絵本を見て、自然に数の法則を学んでいく。これが理想的だな〜・・・

「自分で考える力」

大人も子どもも同じ。でも、このような質の高い教材を学んで、準備することはプロとして続けていきたい。

#過去の自分に届いてほしい

#絵本

#数学の土台

いいね! 2 いいね!
読み込み中...

4 件のコメント

  • いっつも学ばさせていただき、
    ありがとうございます^ ^

    ホント本のチョイスが毎回秀逸で
    良い場所で働いてらっしゃいますよねー!

  • 『りんごを半分に切ったら「2分の1」になりますが、この概念が理解できず「りんごが2つになった」と考えてしまう子が多くなっているそうです。』

    ヒョエ〜
    ある意味「面白い発想だな」とも思いますが、それは正しい割り算がわかっていて初めて「面白い」と楽しめるんですもんね。本当に分かっていないとユーモアすら楽しめない。

    絵本にここまでの教育システムが備わってるなんて。。。

    お寺にも絵本を置こうかな。なんて思い始めちゃいました。

  • だてりゅうほう/Date Ryuho へ返信する コメントをキャンセル

    メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です