笑う門には福来る

「爆撃なら笑おう」
新聞のWebサイトで目に留まった見出しである。
〈どういうことだ？〉
怪訝さを覚えて記事を読む。

内線が続くシリアでのことだった。ある父娘の話である。娘はまだ幼い。交通の要衝の街に住んでいるため、何度も爆撃にさらされる。大きな音がして泣き叫ぶ娘をなだめるために、父が娘に音がしたら笑おうとゲームのようなことを始めたらしい。ふたりが笑う様子を動画で伝えたところ、反響が広がった。現在、父娘はトルコに逃れたという。

私は今、コロナウィルスに怖さを覚えている。職業的にテレワークは難しい。今日も夜勤である。母はショートステイに行った。出勤するまでの間に、だて塾のアウトプット講座、「ワクワクすることを書き出そう！」をおこなった。暗い気分が書き出すことで晴れていく。楽しいこととお金とを結ぶことで、頭が解放されていくのを感じた。

だれかをなじったり、境遇をなげいたりしていると、気分の下降は加速する。幼いころからよく聞いていた手洗いうがいを励行する。この当たり前のようなことは、確実に効果を発揮するだろう。母にも促している。数日前からうがい薬も導入した。そしてこのような状況下でも、楽しいことは素直に笑えばいい。積極的に。

シリアの父娘も、母も私も、サクペリに書く人も、閲覧する人も、皆幸福を引き寄せるに決まっている。