こんにちは、最近県外に住んでみたいと思い始めたhachiです☺︎
今回は、2つの絵本に出てくる2人の赤鬼に視点を当ててみました。
絵本「たつのこたろう」
出版所:講談社
文:松谷みよ子
絵:朝倉摂
むかし、貧しい村にたつのこたろうという怠け者の男の子が住んでいた。ある日、きれいな笛を吹く「あや」という女の子と出会います。太鼓好きの赤鬼はあやのことをさらってしまいます。また、死んだはずのお母さんが北の湖で生きていることを知り、たつのこたろうは旅に出る。
旅の中で、沢山の貧しい村のことを知り、広い水田を作る夢を持つたつのこたろう 。そして、あやを助け、湖で龍に変身させられたお母さんと再会。力を合わせて山を切り崩し、広い水田を作り、豊かに暮らしました。
さらった理由
あやをさらった赤鬼には「さらった理由」がありました。動物たちがみんなあやの笛の音に夢中になった。自分の太鼓には誰も来ないのに。赤鬼はあやが羨ましかったのです。クライマックスに反省した赤鬼は、たつのこたろう を助けに来てくれます。
羨ましい気持ち
他人と比べる。自分にないものをみて羨ましいと思う。誰しも、持っている感情です。でも、「じゃあ、自分が持っているものは?」と見方を変えることで、行動が変わっていく。
この絵本はつい、主人公の強さ、たくましさなどに注目しがちですが、他の登場人物から学ぶことも多くある。人の本質を教えてくれます。
絵本「ないた あかおに」
発行所:開成社
文:浜田廣介
絵:池田龍雄
心の優しい赤鬼は村の人と仲良くなりたかった。しかし、村の人は誰も近よりません。すると友だちの青鬼がある提案をしました。
「ぼくが村で暴れるから、赤鬼がぼくをやっつける。すると村の人は赤鬼を信じて仲良くなれるよ」
作戦通りにうまく行き、赤鬼は人気者。しかし、青鬼はどこにもいません、
「赤鬼くん、人間たちと仲良く暮らしさない。ぼくはこの山を出ていく。君と、ぼくが仲良くしていたらいけない。長くて遠い旅、けれども、ぼくはどこにいても君を思っているよ。君の幸せを祈っているよ。さようなら、身体を大事にしてね。君の友だち青鬼」
赤鬼は涙が止まりませんでした。
優しい鬼
最後、赤鬼が泣いている場面は切ない。青鬼は本当に優しい、でもその優しさは赤鬼を幸せにしたのかな?と思いました。夢を叶えたけど、大事な友だちを失った赤鬼。青鬼さん元気にしてたらいいな〜。
最後に
「たつのこたろう 」「ないたあかおに」どちらの鬼も人間の本質を教えてくれました。羨ましいと思う気持ちと、本当の優しさ。また、イメージや偏見を変える難しさも考えさせられます。大人にこそ読んで欲しい絵本の紹介でした☺︎
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