ただ単に私が情報弱者だっただけかもしれないが、R0という記号初めて知った。病原菌の基本最生産数を表し、アールノートと呼ぶ。イタリアの小説家、パオロ・ジョルダーノの『コロナの時代の僕ら』というエッセイを読んで分かった。
R0が1より小さければ、すなわちひとりの感染者から伝染する人数が1未満であり、伝播は終息に向かう。このR0に注目すれば希望が見えてくる。私たちの生活しだいで、R0の数値は変化するので、この数値の低下を目指せばいいからである。
つまり他者との直接の接触機会を減らすことが、数値を下げることにつながる。STAY HOMEは籠城策であるが、ある意味ウィルスへの積極策でもある。ようやく他者との接触を8割減らしてくれという政府の要請の意味が分かった。
お願いされたからやるのではない。ウィルスへの実効性のある様式だから行うのである。それが医療体制を崩壊させない最良の支援になる。ウィルスの不明な部分は多々あるが、ただの得体の知れない存在ではなくなった。
もうひとつ本書を読んで、はっとさせられたことは、ウィルスにも本来の在所があったということである。人間界に出てきてしまった要因はむしろ人間の側にあるらしい。熊や猪が人里に頻繁に出没するようになったことも、同様のことが言えはしないか。
人間もこの星に住まわせてもらっている生物の一種にすぎない。依然コロナへの怖さは消えないが、こういう意識も持っていたい。
不思議なものでR0という記号を知ってから、このような情報にも目が止まるようになった。参考までに。
https://diamond.jp/articles/-/232840
本当ですよね、地球は人間の物じゃない。
色んな生き物、自然の目線を忘れては行けないですね。
地球が教えてくれていると思いました。
子どもが虫を追ったり、小川で魚を捕ったり、そういうことがいつまでもできる、世界に生きたいですね。生命力に満ちたゆたかな世界に。
「人間界に出てきてしまった要因はむしろ人間の側にあるらしい。」
↑なんか変に納得感あります。。。
改めて考えさせられますね。
そうなんですよね。では味わってきた便利さを否定できるかと問われたら、否定しきれないし…… 私の居住地近くに猪が出るようになったのもまた事実だし、ではそれぞれにバランスが取れた生活空間はどんなもんだろうかと、たまに考えてみようかなと思います。